金魚や熱帯魚を飼っているけれど、マリモも同じ水槽に入れれば場所も取らないし水槽の見た目も賑やかになるかも。と思いつく方もおられるかと思います。
実際マリモは他の生き物と同じ水槽に入れても大丈夫なのでしょうか。
マリモは植物であり生き物である
結論から述べますと、基本的にマリモは魚など他の生き物と同じ水槽に入れてはなりません。
マリモは確かに植物ですが、立派な生き物でもあります。
ですので水草と同じような感覚で安易に他の生き物と同じ水槽に入れてしまうと、後で取り返しのつかないことになります。
では、なぜマリモを他の生き物と同じ水槽に入れてはならないのか。
以下にてその理由をお話していきます。
草食や雑食の魚とマリモ
魚の中でも特に草食の魚とマリモを同じ水槽に入れておくと、魚はマリモを餌だと思い込んで食べてしまいます。
また、雑食の魚でも同じことが言えます。
よく観賞用で飼われている金魚やグッピーなどの魚も、この部類の魚に該当します。
特に金魚に関しては元々とても気性が荒く、マリモを激しくつついてしまいます。
そうすると、マリモの形を構成している藻が傷つき、やがて形が崩れてしまいます。
そして、ある日ふと水槽を見たらマリモが全部食べられて跡形も無くなっていた、という悲しい事態になりかねません。
マリモを餌だと見なす魚は特に要注意です。
熱帯魚とマリモ
熱帯魚も上記と同じことが言えます。
それに加えて熱帯魚の場合は、元々水温が高く暖かい水域の生き物ですので、水槽の水温も必然的に高く設定されています。
しかし、マリモはその反対で、元々低い水温の下でしか生きることができません。
ですので、マリモを熱帯魚のいる水槽に入れるということは、マリモを命の危機にさらすということなのです。
逆も考えてみましょう。
水温の低いマリモのいる水槽に熱帯魚を入れたらどうなるか。
マリモの場合と同じことが言えますよね。
まとめ
金魚や熱帯魚などが生き物であるということと同じように、マリモも生き物です。
厳しいお話ですが、生き物に優先順位はありません。
魚でもマリモでも、飼い主さんには生き物に対して平等にお世話をしてあげる責任があります。
どちらの命も同等の価値があります。
それぞれの生き物が、それぞれ快適に生活できるような配慮をしていきましょう。