まりもは元々自然界にいたから、同じように元々自然界にいたエビやザリガニとも共存できるのではないか。

そんな考えに行き着く方もおられるかもしれません。

まりもの水槽にエビやザリガニを入れてみようかとお考えの方にとって、ここからのお話は大変重要ですのでご一読ください。

それぞれの生き物に適した「自然界」がある

まりも 水槽 エビ ザリガニ 共存

まず結論から述べますと、まりもとエビやザリガニの共存というのは不可能です。

確かにまりももエビもザリガニも、元々は同じ自然界の生き物です。

しかし、自然界と一概に言ってもいろんな環境があります。

そして快適な環境というものは生き物の数だけあり、当然それぞれに違った特徴があるのです。

まりもが快適に生活できる環境とは

まりもは本来、北海道の阿寒湖などの冷たい湖の底でひっそりと生息しています。

水温は低く、そして適度に光合成ができるくらいの光が差し込むという環境が最も適しています

それがいわゆる「自然界におけるまりも」の在り方なのです。

まりもにとっての自然界の特徴と、エビやザリガニなどにとっての自然界の特徴は大きな違いがあります。

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エビやザリガニをまりもと同じ水槽に入れてはならない理由

まず、エビに関しては同じ水槽に入れておくと、まりもを餌だと見なして食べてしまいます

ザリガニにも同じことが言えます。

ちなみにエビやザリガニは水草を食べますが、だからと言ってまりもの水槽に水草を入れておくというのも得策ではありません。

水草とまりもを同じ水槽に入れると、水槽内やまりもに雑藻が発生しやすくなるからです。

また、水草に適した水温とまりもに適した水温は違います。

高い水温の下ではまりもは生きられない、ということを忘れないことが大事です。

上記でエビやザリガニがまりもに及ぼす影響についてお話しましたが、実際に近年の北海道では、外来種のウチダザリガニによってまりもが食べられてしまうという事態に見舞われています。

もちろん観賞用の一般的なザリガニにも、この報道と同じことが言えます。

まとめ

「共存」という言葉には様々な解釈がありますが、それぞれがそれぞれに適した環境で精一杯生きることができるということが一番の「共存」ではないかと思います。

ここまででお話した共存とは、まりもとエビやザリガニについてでしたが、もっと広い意味で考えてみれば人間も生き物です。

まりも、エビ、ザリガニ、そして人間と考えてみてください。

「適材適所」という言葉もあるように、それぞれ活躍できる環境は違いますよね。

生き物たちのそれぞれの在り方について、一度じっくり考えてみることも大切です。

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