阿寒湖という湖の名前を聞いたことがありますか?
阿寒湖とは、まりもで有名な湖です。
まん丸で不思議な雰囲気を醸し出しているまりもに興味をお持ちの方はたくさんおられるかと思います。
ここでは、阿寒湖とまりもの生態についてお話していきます。
阿寒湖はまりもの故郷
阿寒湖とは、北海道釧路市にある淡水湖です。
そんな阿寒湖はまりもにとって最高の生息環境であり、まさにまりもの故郷と言えます。
ちなみに、実際によくお店などで見かけるまりもは阿寒湖で採取されてはいません。
というのも阿寒湖のまりもは国の特別天然記念物に指定されていて、採取することが禁止されているからです。
阿寒湖の特徴
阿寒湖は北海道で5番目に大きな湖で、大昔に火山噴火によってできた湖だと言われています。
そして水温は1年間で平均して約3℃と低く、冬には湖全体が凍るほどです。
まりもの飼育で大事なことの一つに水温の上昇防止がありますが、阿寒湖の環境を考えれば、なるほどと納得できます。
阿寒湖の環境を予め知っておくことで、普段のまりもの飼育で大事なこともいろいろわかってくるかと思います。
まりもはなぜ丸いのか
まず、まりもはまん丸というイメージがありますが、実はあのまん丸なまりもが生息している湖は世界的にも本当に数少ないと言われています。
その一つ、最も代表的な湖が日本の阿寒湖ということなのです。
まりもとはたくさんの藻が集まって形成されている植物です。
生態についてはとにかく謎の多いまりもですが、阿寒湖にまん丸なまりもが生息できる一番の理由というのは、湖に吹く風だと言われています。
風が吹くことで湖が波立ち、それによって生じる周期的な湖の波が水中のまりもを転がし、あの丸みが形作られるのです。
また、阿寒湖は湖底の地形にもまりもを丸くするために打ってつけの特徴があると言われています。
まとめ
阿寒湖の丸いまりもは上記を踏まえて考えると、長い年月に渡る自然界の偶然によって生み出された、まさに奇跡的な生き物であることがおわかりになるかと思います。
まりもの生態を深く知ることで、まりもや自然環境に対する尊さもより一層増します。
まりもの飼育をする中で、ときどき立ち止まって自然の大切さを考えてみることも重要です。