お土産としてまりもを購入したいと考える方は多いかと思います。
実際、まりもは北海道のお土産の定番とも言えます。
ですので、まりも自体は大変有名であるということは言うまでもありません。
しかしお土産のまりもについてのおおよその値段や、またどのような過程を経てお土産として店頭に並べられるのかについては、あまりご存知ない方も多いのではないでしょうか。
お土産のまりもは養殖
まずここからのお話は、まりもに憧れそして夢と期待でいっぱいの方には、少々がっかりさせてしまうかもしれないような内容です。
結論から述べますと、一般的に店頭に並んでいるお土産のまりもというのはほぼすべて養殖のまりもである事実です。
お土産のまりもの値段
お土産のまりもの値段は、まりものサイズによって違ってきます。
直径が1cmから2cmくらいの小さなまりもについては、おおよそ1つ1000円以下で購入することができます。
サイズが大きめになってくると、だいたい1つ3000円くらいといった値段になりますが、これはあくまで標準的な数字です。
購入するお店によっては、値段が大きく変動していることも少なくありません。
お土産のまりもが作られる過程
次に、いわゆる養殖であるお土産のまりもがお店に並ぶまでに、どのような過程を経るのかについてお話します。
ちなみに本当に天然と言われる北海道のまりもというのは、あの有名な阿寒湖のまりものことを指します。
しかし、阿寒湖のまりもは国の特別天然記念物に指定されているため、採取は禁止されています。
これがお土産のまりもに天然のまりもが存在しない一番の理由なのです。
お土産のまりもというのは、採取の段階では球体型ではありません。
阿寒湖の近くにある別の湖に生息するごく普通の藻を採取し、それを後から人工的に手作業で丸めることによって、藻が球体型に形成されます。
そして、それが「まりも」と呼ばれているのです。
まとめ
何だか想像していたのと違う、人工的に丸められていたなんてがっかり。と思う方もおられるかと思います。
しかし、たとえ人工的に丸められていたとしても、生き物であることに違いはありません。
また、阿寒湖のまりもの事情をきちんと理解し、自然保護の観点から考えてみれば、まりもを養殖するという手段はどうしても必要なことなのです。
自然界などいろいろな背景について知ることで、より一層まりもへの理解を深めることができるかと思います。