「天然」という言葉にこだわりを持つ方は多く、「天然のものは良い」というフレーズも度々耳にします。
確かに「天然」という言葉には、どこかブランド性を感じさせる要素があります。
そして、その反対の言葉というのが「養殖」です。
魚などの生き物は特に「天然」や「養殖」といった言葉がついて回りますが、天然なのか養殖なのかというこだわりは、やはりまりもにも同じようについて回ります。
ここでは天然まりもと養殖まりもの違いについて、お話していきます。
お店で売られているまりもは?
まりもは主に北海道の阿寒湖に生息しています。
しかし、阿寒湖のまりもは国の特別天然記念物に指定されており、そのため採取することは禁止されています。
つまり、お店で売られているまりもというのは、そのほとんどが養殖まりもということになります。
では、天然まりもと養殖まりもはどういう違いで区別されているのでしょうか。
天然のまりもとは
天然のまりもというのは当然、自然環境によって形成されたまりものことを指します。
日本では、特に北海道の阿寒湖などの湖に生息しているまりもがまさに天然まりもということになります。
上記で自然環境によって形成されると述べましたが、天然のまりもというのは湖に吹く風で起こる水流によって転がされることで、あの独特な球体型になります。
養殖のまりもとは
上記の通り、一般的に販売されているまりものほとんどは養殖まりもです。
養殖まりもと天然まりもの一番大きな違いは、自然に丸まったのか人の手で丸められたのかというところです。
養殖まりもというのは、採取の際は天然まりものように球体型ではありません。
養殖まりもとは、本来はごく普通の緑色の藻です。
その後その藻を集めて人工的に丸められた結果、球体型になっているのです。
まとめ
私たちが手軽に入手できる市販のまりもというのは上記の通り養殖がほとんどですが、たとえ天然であろうが養殖であろうが、立派な生き物であり大事な命であることに変わりはありません。
そういう意味で考えてみると、まりもだけでなく他の生き物に対しても、天然とか養殖という言葉一つで差をつけることは何だか不自然な気もします。
生き物の命は皆平等です。
そういう思いで生き物に触れていくことで、より一層命の大切さを噛みしめることができるのではないかと思います。