まりもは緑色ですので、しばしばコケの仲間だと思われがちです。
しかしまりもとコケは確かに見た目からするとまるで仲間のような雰囲気ですが、まったく別の植物なのです。
ここでは、まりもとコケの違いや共通点についてお話していきます。
違いを知る前にまずは共通点を知る
上記でまりもとコケはまったく別の植物だと述べましたが、だからと言ってそれぞれに共通点がまったく無いというわけではありません。
上記はあくまで生物学的観点からの違い、という意味合いです。
まりもとコケの共通点はやはり「観賞」という目的にあります。
まりもを見ていると何だか癒されるように、コケについても癒しの効果を求めて大事に育てている方も多くおられます。
まりもとコケの生物学的な違い
まず、まりもとは生物学的にはいわゆる「藻類」に分類されます。
そして基本的に淡水の中で生きる植物です。
一方、コケとはいわゆる「コケ類」に分類され、その多くは陸上で生きています。
植物図鑑を開いてみれば一目瞭然ですが、まりもの属する「藻類」と、コケの属する「コケ類」はまったく違う植物です。
そして、最も決定的な違いは上記で述べた通り生息環境にあります。
まりもが水中でしか生息できない一方で、コケはその多くが陸上での生息が可能です。
そしてその中には陸上でも水中でも、両方生息可能な種類のコケもあります。
まりもとコケのそれぞれの楽しみ方
上記でまりもとコケは、癒しの効果を求めて観賞するという点では共通していると述べました。
そこで、具体的にそれぞれどのような形で観賞するのかについてお話します。
まりもの楽しみ方とは、水の入った水槽や瓶などに入れて眺めるというよく知られている方法です。
一方で、コケは陸上でも育てることが可能ですので盆栽に取り入れたりと、その楽しみ方は様々です。
中でも特に話題になっているのが『コケ玉』です。
コケ玉とは名前の通り、コケを球体型に形成して、お部屋などに飾ってお世話をしながら眺めるというものです。
ここで考えてみると、球体型に癒しを求めるという点もまりもとコケの共通点の一つであることがわかります。
まとめ
まりもとコケは生物学的にはまったく違う植物ですが、他の視点で考えると様々な共通点があります。
育てる際に注意する点としては、まりもは水中で、コケは陸上で生きるというところです。
それぞれの違いと共通点をよく理解した上で、まりもやコケの飼育を楽しみましょう。