お友達や知人などからお土産でまりもをもらった、あるいはご自分でお土産として購入してきたという方々が一度は心配に思うのは、果たしてお土産のまりもは本当に育つのかというところです。
せっかく縁があってお家に迎えたまりもなのだから、何とかして元気に育ててあげたいものです。
ここでは飼育方法で特に気をつけることやコツをお話していきます。
お土産のまりもとは
まず、まりもで有名な湖と言えば北海道の阿寒湖ですね。
しかし、阿寒湖のまりもは国の特別天然記念物に指定されているため、採取は禁止されています。
ですのでお土産のまりもに阿寒湖のまりもは存在しません。
実際のお土産のまりもというのは、別の湖から採取された藻を人工的に丸めて「まりも」と呼んでいるのです。
そのため、阿寒湖以外のまりもは偽物だと主張される方も少なからずおられますが、まりも自体の構造としては阿寒湖のまりももお土産のまりもも、結局は藻がたくさん集まって形成されているという点では同じです。
ただ、自然に丸まったか人工的に丸められたかの違いだけです。
結論としては、お土産のまりももきちんと飼育すれば問題なく成長してくれます。
適切な環境を用意する
まりもは冷たくてきれいな水を好みます。
それはお土産のまりもにも同じことが言えます。
実際、阿寒湖などの北海道の湖はとてもきれいで、水温も年平均で約3℃と大変冷たいです。
阿寒湖の環境は一番の理想ですが、さすがにご家庭でそれを忠実に再現することは難しいので、ご家庭においてまりもを飼育する場合は水換えをこまめにしてあげることが重要です。
常に水質と水温の維持だけは怠らないようにしましょう。
ちなみに、飼育する場合の水温の目安は15℃~20℃と言われています。
手で水を触ってみて「冷たい」と感じるくらいが、だいたいそれくらいの温度です。
そしてまりもは寒さには強いですが、暑さには大変弱いので特に夏場は水温の上昇に気をつけましょう。
まりもの形をこまめに整えてあげる
湖のまりもは本来、水流によって適度に転がされてあの丸い形を保っています。
そのため、お土産のまりもも定期的に転がしてあげることが重要です。
転がす頻度があまりにも少ないと形がだんだんと歪になってしまいますので、特に水換えの際にはまりもを手の平でコロコロと丸めてあげましょう。
上記のようなこまめなお手入れをしていくことで、お土産のまりももきれいな形のまま育てることができます。
まとめ
お土産のまりもも、人工的とはいえ立派な生き物です。
どんな生き物もそうですが、責任を持って大事に育ててあげましょう。
また基本的にまりもの成長はとても遅いですが、環境によっては天然のまりもよりも早い成長が見込まれるという例もありますので、たとえお土産であっても充分まりもの飼育を楽しむことができるかと思います。